賃貸オフィスコラム
間取りから使いやすいオフィスレイアウトを考える
1.部屋の形と柱の位置
オフィスには様々な間取りがありますが、長方形や正方形に形が整った「整形空間」や、貸し室内部に柱がない「無柱空間」はレイアウト効率が良いため使いやすく、非常におすすめです。整形かつ柱もない間取りは「整形無柱空間」と呼ばれています。
その他にも、室内に柱がある間取りの場合は、柱をいかに有効活用できるのかが、ポイントになります。
それでは、実際にオフィスの間取りを見て、部屋の形と柱の位置を考えてみましょう。
間取り1は、長方形に形が整った整形空間であるため、開放的で使いやすくレイアウト効率が良い物件です。一方、間取り2は、形が整っていないため、間取り1よりもレイアウト効率が悪くなるため、工夫が必要となります。
2.共用部の位置
エレベーターを出てすぐに貸室専用部となるビルの場合、受付を作る必要があり、執務室に使える面積が少なくなってしまいます。さらにお手洗いがオフィス内部にある場合、さらに面積を減らしてしまうため、オフィスレイアウトに工夫が必要となります。
そこで、再度間取り1と間取り2を比較すると、間取り1はエレベーターを出てすぐに貸室専用部となっているため、執務室に使える面積が想定よりも小さくなります。また、お手洗いが内部にある場合、来客用の動線が必要となるため、さらに面積を減らしてしまいます。間取り1・間取り2どちらも執務室内部にお手洗いがありますが、エレベーターホールと執務室が区切られている間取り2の方が間取り1よりも使用できる面積の減少の割合が少ないと言えます。
以上から、間取り1は長方形で形が整っているため、レイアウトのみで考えれば、間取り2よりも使いやすいですが、執務室を来客に見せることができない企業の場合は、間取り2のほうが使いやすいため、企業の業種や考え方によって使いやすいオフィスレイアウトは大きく異なります。
3.開閉可能な窓の有無
最後に、コロナ禍によって注目度が高まった感染症予防対策の観点から考えます。新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザなども含めて感染症予防は非常に大切なことは言うまでもありません。そのため、オフィスであっても、窓を開けて換気を行うことができれば安心です。
間取り3に記載されている窓の図面記号は、一般的な固定窓とは図面記号が異なり、開閉窓の一種である縦すべり出し窓が採用されているため、オフィスビルでも窓を開けて換気を行うことができます。また、グレードの高いビルであれば、換気装置によって、一定時間当たりの換気量が確保されています。
その他オフィス選びの際の注意すべき点については、賃貸オフィスコラムにて掲載しておりますので、下のリンクから是非ご覧ください。
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