渋谷街角コラム

渋谷百年に一度の再開発に迫る!!

はじめに

 渋谷周辺では現在、大規模な再開発が行われている最中です。今回の街角コラムでは、その再開発の詳細と、それによるメリットについて書いていきたいと思います。

1.大規模再開発

 1885年の渋谷駅開業から、第二次世界大戦を経て高度経済成長期以降も人々を惹きつけていた大都市渋谷でしたが、2000年代以降、大きな壁に直面するようになりました。それが百貨店の売上低下です。ネットショッピングが普及するようになり、消費者が実際にお店で買い物をするのが少なくなったのが一因と言われてますが、2019年には百貨店全体の売り上げが全盛期の6割程度に落ち込み、2023年1月には東急百貨店本店が55年の歴史に幕を下ろしました。
 そんな中で立ち上がっていたのがこの100年に一度の大規模再開発です。その切っ掛けは地下鉄の駅の乗り入れや、私鉄の地下化が決定したことにあります。
 日本の経済成長や、文化の変貌の勢いに乗ったまま拡張、増築した結果、今現在の渋谷駅はJR、東京メトロ、京王、東急の4つの鉄道会社と8つの路線から成る複雑な迷宮と化してしまいました。
 この渋谷駅の特徴は迷宮と同時に魅力でもありましたが、人混みの混乱を引き起こしたり、災害への対応力が弱かったりと問題点も露呈するようになりました。そこで、今回の大規模再開発では経済優先の街から人のための街にするために、渋谷の街の全体構想を一から考え直すことになりました。

2.渋谷再開発のポイント

2-1.移動をスムーズに
 今回の再開発の大きなポイントとなるのは、アーバンコアです。シンプルに解説すると、アーバンコアとは渋谷の駅と街、地下と地上を間便に結びつけ、歩行者のスムーズな移動を実現する仕掛けとなります。
 谷の地形である渋谷は縦動線に大きな課題があります。現在JR山手線や東京メトロ銀座線から副都心線・東横線に乗り換える際、相当な労力がかかってしまいます。この電車の乗り換えに生じるバリアを克服し、縦動線の移動をより楽にするのが、アーバンコアの役割になっています。
 また単なる縦動線の移動だけでなく、街の回遊性を失わないように屋内と屋外を多層的に繋ぐ装置としてのアーバンコアの役割も大きいです。

渋谷ストリームのアーバンコア(筆者撮影)

2-2災害対策
 今回の再開発では地震対策も施されています。
 2019年の11月に東棟が開業した大規模複合商業施設“渋谷スクランブルスクエア”では、巨大地震に備えて、鉄筋の補強材と、オイルダンパーを使用した制震構造を採用しており、東日本大震災クラスの地震が起きても、施設内にとどまることができます。

渋谷スクランブルスクエアの外観写真(筆者撮影)

 また、地震の他にも近年集中豪雨による浸水被害が日本各地で頻発しています。渋谷駅周辺はすり鉢状の地形により雨水が貯まりやすい傾向にあり、1999年の夏の集中豪雨では地下街に浸水被害が発生しました。
 そこで渋谷川を移設したことによって生まれたスペースを有効活用し、東口に巨大雨水貯施設を整備しました。
 この施設は東口広場地下約25メートル、南北約45メートル、東西約22メートルの大規模構造物で、約4000立法メートルの雨水が貯水可能です。1時間に50ミリを超える雨が降った場合、ここに一時的にストックされ、天候が回復後、ポンプを使って既設の下水道に排水される仕組みです。

巨大雨水貯施設のイメージ図(東京都政レポートより引用)

2.3次の世代を担うビジネスの発信力を加える
 渋谷が持つ最新トレンドや若者文化の発信力に新しい価値を生み出したい人たちが集まって、次の世代を担うビジネスの発信力を加えていきます。
 2018年に開業した高層ビル“渋谷ストリーム”ではGoogleの日本法人である合同会社グーグルが14階から35階までの全てを1棟貸しています。Googleは再開発で進化した渋谷駅の環境を気に入って、ここに決めたとか。

渋谷ストリームの外観写真(筆者撮影)

このGoogleの渋谷移転のニュースは大きな話題を呼びました。その効果からか、大手のIT企業がこの再開発エリア周辺に集まるようになり、またワークオフィスやシェアオフィスの整備も進み、ベンチャー企業や個人のクリエイターも集まるようになっていき、新たなビジネスも始まっているそうです。
 事務所の開業率が全国で最も高い渋谷。その全産業のうち約2割がクリエイティブ産業で、日本の未来を牽引していく場所として期待が高まっています。

まとめ

 今回は渋谷区の大規模な再開発についてまとめました。今回のコラムにも登場した“渋谷スクランブルスクエア”は2027年に中央棟と西棟が開業予定になっており、これからもっと渋谷の街が盛り上がることが予想されます。今後も渋谷の再開発の動向に目が離せません。

その他オフィス選びの際の注意すべき点については、賃貸オフィスコラムにて掲載しておりますので、下のリンクから是非ご覧ください。

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