新宿街角コラム
再開発で新たな代々木へ
新宿エリアが新宿駅西口を中心に再開発が行われていることを前々回コラムでご紹介しましたが、新宿に隣接する代々木地域でも現在様々な再開発が計画されています。
今回のコラムでは代々木駅西口で計画されている代々木駅西口南地区市街地再開発と東京都と東急不動産をはじめとした東急グループが行う代々木地域の再整備をご紹介します。
1.代々木駅西口と北参道の再開発計画
代々木駅はJR山手線、JR中央総武線、都営大江戸線が停車する駅であり、この地域の方々の大半が利用する重要インフラです。この地区は雑居ビルが集中しているエリアのため、以前から再開発は困難と言われてきました。
しかしながら、今後の街の発展を考え、代々木駅西口と北参道のまちづくりを考える会では、これまで3度にわたる勉強会を行うなど、再開発に向けた努力を積み重ねてきました。その結果、今回、賑わいと落ち着きを両立した様々な世帯が住みやすい環境づくりと明治神宮や新宿御苑などの豊かな緑と調和した環境形成を最終目標とした、再開発が計画されることになりました。
2.超高層ビルの建設
今回の計画において、一番の目玉となるのが、高さ約150mにもなる超高層ビルの建設です。このビルは代々木駅西口に建設されることが計画されており、完成すれば地上39階、地下3階にもなる大規模な建造物となります。
ビル内には、店舗や事務所、住宅、駐車場などが入居することが想定されており、地域住民の生活を支える重要な場所となるとともに、代々木駅の新たなランドマークとなることは間違いないでしょう。
3.パブリックスペースの整備
超高層ビルの周りには、地域の憩いの場やお祭り、イベント活動に使用できる広場の整備が検討されています。
元より代々木駅西口には、人々が一時的に集える様な広場がほとんど存在せず、災害時の避難場所などを考えても、広場の整備が課題とされていました。
また、西口は狭隘道路の多さや踏切の問題から、人・車のスムーズな移動の阻害や駐輪場の不足が問題となっており、これらの解決も課題となっていました。
そこで、代々木駅から明治神宮北参道口につながる都道414号線沿道、道路が狭くて歩道がない区道123号線沿道において、建物をセットバックさせて歩行者空間を確保することが検討されています。このセットバックにより広場の混雑の緩和が期待されます。
4.再開発におけるルールの策定
本地区計画の目標には多様な世帯が住み続けられる落ち着きのある良好な住環境の形成と、駅前の魅力的な賑わいの進出が掲げられており、商業・業務施設と住環境の調和のために住環境にふさわしくない麻雀荘やゲームセンターといった遊戯施設の建物の制限、広場や沿道の緑化の推進のために建築物や屋外広告物を周辺環境に配慮した意匠や色彩であるものにするといったルールが策定されています。
今回策定されたルールにより、本地区はより住みやすい街に変わっていくことでしょう。
5.代々木公園再整備
50年以上の長い歴史を持つ代々木公園の再整備が現在行われています。‘’ニュー’代々木公園は、『明治神宮や新宿御苑等の豊かなみどりと調和した潤いある環境づくり』を意識して、昔から都民に愛されていた緑あふれる環境や、ベンチでのんびり眺めることができる噴水はそのまま残しつつ、新たに屋内外でスケートボードを楽しめるアーバンスポーツパーク、屋内外で飲食可能なフードホール、ヨガなどを楽しめる多世代健康増進スタジオなどを設ける予定です。さらに、公園中央にはイベントなどが開催できる『発信テラス』や、人々が集う『にぎわい広場』などが設けられる予定です。
元々同所にあった岸記念体育館は、日本スポーツ協会や日本オリンピック協会を始めとした数多くのスポーツ競技団体本部が置かれており、日本スポーツ界の総本山とまで呼ばれていた場所だったため、跡地になる本公園もスポーツパークや健康増進スタジオと言った運動にちなむ施設が建てられるのは何かの縁のように感じられます。
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