新宿街角コラム

閑静な住宅街に医療機関が集まる「若松河田」の賃貸オフィス事情

若松河田駅

新宿区の中部に位置する若松河田。新宿や四ツ谷、飯田橋などの繁華街から離れた周辺には閑静な住宅街が広がっている他、国の医療機関を中心に医療施設が多数存在し、官公庁などの公共施設も多く存在するエリアとなっています。

今回は、若松河田駅周辺のオフィス事情と周辺環境をご紹介します。

アクセス

若松河田駅は都営大江戸線の駅です。新宿西口からは4分(新宿からは都庁前乗り換えで15分程度)、飯田橋からは7分のところにあります。
隣駅である東新宿駅へは電車2分または徒歩12分で向かうことが可能です。

若松河田の周辺環境

交通量の多い靖国通り(抜弁天通り)から逸れて団子坂を上ったところに若松河田駅があります。駅名の由来は「若松町」と「河田町」で、周辺にある2つの町の名前から採用されました。新宿や四ツ谷、飯田橋といったビル街、学生の街として知られる早稲田との中間地点にもあたり、周辺は中小規模のビルと住宅が混在する閑静な街となっています。

街の歴史は古く、若松町は将軍家御用達の若松がこの地にあったこと、河田町はこの地が田畑を中心に川のような湿地帯となっていたことに由来します。駅前と靖国通り(抜弁天通り)とを繋ぐ団子坂も、湿地帯にある坂道は常にぬかるみ、歩くたびに人も馬も泥団子のように泥にまみれてしまうことから名付けられました。

一方、駅の歴史は浅く、かつて若松町と河田町を走っていた都電も1970年に廃止となり、曙橋駅にほど近い河田町にはフジテレビの本社もありましたが1997年に港区台場へ移転するなど、代替交通機関の設置と地域経済の衰退への懸念とが考慮され、若松町と河田町の2つを結ぶ駅として、その中間地点に都営大江戸線の若松河田駅が開業したのは2000年のことになります。

フジテレビ本社の跡地は高層マンションとして再開発された他、新宿や飯田橋、四ツ谷との中間地点に位置することから、どちらに向かうにも都営地下鉄や都営バスなどにより交通の便が良く、ここから各地へ通勤する需要も多くなっています。

続いて、若松河田駅周辺の見どころをご紹介します。

国立国際医療研究センター・国立感染症研究所

国立国際医療研究センター

若松河田駅から北へ細い路地を通るか、北東へ進んだ後若松町交差点を左折し大久保通りを北西へ進むと、住宅街のはずれに巨大な病院が姿を現します。厚生労働省所管の国立研究開発法人(独立行政法人)である、国立国際医療研究センターです。

元々陸軍の病院として設置された後、1929年に武家屋敷の跡地だった現在地に移転、戦後も国有の医療機関として、ビキニ環礁水爆実験により被曝した第五福竜丸の乗組員や、70年代に帰還した残留日本兵が入院した他、80年代に発生した薬害エイズ事件を契機にエイズに特化した感染症治療の研究開発を行うなど、国を代表する医療機関としての役割を担っています。現在はエイズに限らず幅広い感染症の研究をしている他、臨床を行う病院として地域医療にも欠かせない拠点にもなっています。

国立国際医療研究センター

また、国立国際医療研究センターの北東、道路をはさんだ向かいには、国立感染症研究所があります。昨今の新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大や、2009年の新型インフルエンザ流行、2014年のエボラ出血熱流行に伴い、ニュースなどで耳にしたこともあるのではないでしょうか。厚生労働省直属の機関で、病原体の検査や治療法の研究、薬剤の開発研究や製剤、予防衛生に関する啓発など、国が主体となって行う感染症研究や情報発信の第一人者である機関です。

組織自体は戦後に発足し、原子爆弾による放射線の影響やハンセン病の研究拠点を各地に設立、1992年には本部機能が現在地に移転してきました。独立行政法人の国立国際医療研究センターと並び、共同研究や技術提供、疫学に関する研修などで連携することで、新興感染症の脅威に対応する取り組みを強化しています。

東京女子医科大学病院

東京女子医科大学病院

東京女子医科大学病院

若松河田駅の若松口から出て正面の道路(女子医大通り)を真っすぐ進むと、両脇に東京女子医科大学の建物が見えてきます。

この地も元々は陸軍が設置した教育機関の跡地で、1900年に創立した東京女医学校が3年後現在地に移転、戦後に東京女子医科大学となりました。女性に対する風当たりが強かった時代背景のある創設当初から「女子大学としての医科大学」のスタンスを一貫しており、現在では日本で唯一、世界的に見ても珍しいと言われています。

2008年には隣接地に早稲田大学との共同施設を開き大学院の共同教育課程を設けて、再生医療を中心とした先端医療研究・教育に注力しています。

総務省第二庁舎

総務省第二庁舎

国立国際医療研究センターの斜め向かいには、総務省の敷地が広がっています。正面に見える大きな建物は第二庁舎で、統計局があります。国勢調査をはじめ、国に関する様々な統計データ(消費者物価指数や労働人口など)を扱う機関で、その歴史は明治時代に遡り、その後は中央省庁の改編などで改組を繰り返し現在の総務省統計局に至ります。

基本的には総務省の敷地内は関係者以外立ち入り禁止となっており、第二庁舎内のコンビニエンスストアも利用できませんが、統計に関する資料を閲覧できる統計図書館(貸出不可)や、統計の歴史などを展示している統計資料館が一般向けに開放されています。(2022年2月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、図書館・資料館ともに要事前予約)

同じ敷地内には、2015年に登録された世界遺産「明治日本の産業革命遺産」に関するガイダンス施設「産業遺産情報センター」も2020年に開所、日本各地に広く分散している世界遺産の構成施設に関する紹介のほか、日本における近代産業の歴史についても学べる施設となっています。(2022年2月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、要事前予約。入場時は正門ではなく余丁町側の通用門から)

若松河田の賃貸オフィス事情

新宿や四ツ谷、飯田橋といった繁華街との中間地点に位置し、交通量の多い靖国通り(抜弁天通り)から逸れて団子坂を上ったところにある若松河田駅周辺は、フジテレビ本社の跡地が再開発されてマンションが建つなど、閑静な住宅街に中小規模のビルが点在する街並みとなっています。周辺には小学校や幼稚園などの教育施設、スーパーマーケットが多くみられます。

国立国際医療研究センターや東京女子医科大学など医療機関が多く集まっており、大規模な病院の他、個人経営のクリニック、調剤薬局も多数見受けられます。

若松河田駅から曙橋駅方面へ伸びる女子医大通りや曙橋通りの道路沿いには飲食店も多く、内訳も和食からイタリアン、韓国料理やインド料理などと幅広くなっています。

駅前には交番があり、団子坂の途中には警視庁の第八機動隊があります。公園に関しては、北に戸山公園がある以外では、小規模な児童遊園が点在している印象です。

新宿・飯田橋方面へは若松河田駅から都営地下鉄大江戸線が利用できる他、国立国際医療研究センターや東京女子医科大学の前を通る都営バスも運行されています。大久保通りや女子医大通り、靖国通り(抜弁天通り・余丁町通り)ではタクシーも多く走っているため、営業などに向かうこともできます。

大通りから路地に入ると住宅街の色合いが濃くなるため、静かな場所で個人事務所を開設するのにおすすめです。一方、路地は交通量が少ないものの道幅が狭く、一方通行や行き止まりになっている箇所が多い他、周辺には病院や小学校があることから、救急車の通行や子供の飛び出しなど、車両の運転には注意が必要です。

賃料は平均して坪単価10,000〜17,000円程度で推移しており、マンションの1室や築浅の物件は比較的高めになっています。

オフィス選びはご相談ください

若松河田周辺の賃貸オフィス事情について、周辺環境を交えながらご紹介しました。新宿や四ツ谷、飯田橋などとの中間地点に位置し、靖国通りから逸れた閑静な住宅街に、大通り沿いには中小規模のビルが並び、大規模な医療機関も集まる他、統計局など国の機関もみられる地域となっています。

新宿賃貸事務所.comでは、若松河田とその周辺(住吉町、余丁町、原町、市ヶ谷など)の物件を含め、新宿周辺の賃貸オフィスを紹介しています。賃貸オフィス物件をお探しの際は、下のお問い合わせフォーム、もしくはお電話(0120-95-5129)よりお気軽にご相談ください。

WEB非公開物件がございます
新宿区を中心に15年以上、たくさんのオーナー様の信頼を勝ち得てきたTFCだからこそ
ご紹介できる"非公開物件"がございます!!
お客様一人ひとりに合ったこだわり条件に誠心誠意お応えいたします。
"オフィス"の賃貸情報なら、なんでもお任せください!!
ご来店も大歓迎です
安心してお任せいただけるよう、ご来店をおすすめしております。
お客様のご要望を対面にて、是非!お聞かせください!!
現事務所の解約スケジュールや移転時期、内装工事、各種手続きのタイミング、引渡しまで全てTFCがご提案いたします。
賃貸不動産は、TFCのエキスパートに是非お任せください!!
LINEで最新情報を配信中
気軽に相談可能です
LINE 友達登録