渋谷街角コラム
渋谷区ふれあい植物センター
1.はじめに
無数のビルが立ち並び、さらに再開発真っ只中の渋谷はまさにコンクリート・ジャングルと言える都市ですが、その渋谷の中に植物と触れ合うことが出来る施設「渋谷区ふれあい植物センター」があります。今回の街角コラムでは施設の見どころについて紹介していきたいと思います。
2.ふれあい植物センター
2-1.ふれあい植物センター
渋谷区東2丁目に所在する渋谷区ふれあい植物センターは、もともと2005年に渋谷清掃工場の電気を使う還元施設として開園。「日本一小さな植物園」として区民に親しまれてきましたが、老朽化に伴い、2023年7月29日にリニューアルオープンしました。
リニューアル後もセンターで使用する電力の90%は、センターの向かいにある渋谷清掃工場においてゴミを焼却する際に発生する熱を蒸気として回収してタービンを回す「ゴミ発電」によるもので、環境に寄り添った設計になっています。
従来の植物園では、ごみ処理の余熱を利用した温室の中で、国内ではあまり観ることのできない珍しい熱帯の植物を中心に育てていましたが、リニューアル後は単なる観葉としての植物ではなく「育てて食べる」コミュニティ型植物園で農と食にまつわる知識や技術を学んで体験できる施設となっています。
開園時間は午前10時から午後9時で休園日は月曜日。入園料は100円(小学生以上60歳未満)で年間パスポートは1000円。未就学児や60歳以上の方は無料で入園することができるのも大きなポイントですね。
2-2.フロア紹介
各フロアについて紹介していきたいと思います♪
1階にある水耕栽培室では、レタスやルッコラなどのサラダ野菜を水耕栽培で育てています。そこで育てられた野菜たちは2階のカフェで味わえます。
また1階にはガーデンも併設されており、こちらでは蜜柑やライムなどの柑橘類、マンゴーやグアバなどの熱帯果樹を中心に見て食べて楽しい植物が生育されています。
2階にはカフェの他に図書館も設置。図書館では絵本から専門書、写真集などの農や食にまつわる様々な書籍が揃えられており、館内で自由に閲覧が可能です。また2階のイベントルームでは料理講座やワークショップも随時開催しています。
規模の大きいイベントを行う際は3階のギャラリー室の出番です。ギャラリーでは講演会やトークショーの他にも、映画の上映会や、マルシェイベントなどを開催することができる多目的なホールスペースです
1階の他にも4階の屋上ファームではお茶やホップなどの栽培、養蜂をしていますが、イベント時のみ、来園者の入場が可能です。
2-3.番外編 ルッコラ、グアバって何?
前述の通り、「渋谷区ふれあい植物センター」は様々な植物を育てていますが、紹介した植物の中にはルッコラやグアバなど、日本では少しマイナーなものもあります。ここでは番外編として両植物について紹介していきたいと思います。
まず最初に紹介するルッコラはアブラナ科キバナスズシロ属の葉野菜で、キャベツやブロッコリー、カブや大根の仲間です。
イタリア料理で馴染みがある野菜で、炒りごまのような風味と、ほのかな辛みが特徴。この辛みは加熱すると消えてしまうため、風味を活かすためにも生で食べるのがセオリーです。主にサラダ、カルパッチョとして食べるほか、パスタやピザの彩りとしても使われています。
またルッコラは媚薬の効果があると信じられていたため、ローマ帝国の時代から栽培されていたものの、大規模な生産が始まったのは1990年代と、歴史が浅いようで深い不思議な野菜であるとも言えるでしょう。
次に紹介するグアバはフトモモ科バンジロウ属に属する熱帯性の低木で、日本では沖縄県などの暖かい地域に生息しています。
グアバの果実は食用とされており、形は洋ナシのような形をしていてデザートとして食べることが出来ます。そしてグアバの果実はビタミンA、B、Cが豊富ですが、果肉の中には種子があり、それを多く摂取しすぎるとおなかを壊す原因となるので要注意です。
また、グアバの葉っぱは血液上昇を抑制する作用があり、健康茶として使われることも。その効能から特定保健用食品の許可が降りる製品もあるみたいです。
これらの植物は三階にあるカフェで実際に食べることが出来ます。次の章からはカフェのメニューについて詳しく紹介していきます。
3.カフェメニュー
「見るだけでなく育てて食べる楽しみがある植物園」がテーマである渋谷区ふれあい植物センター。こちらのカフェでは、植物園で栽培している食材などをモチーフにした料理は、食材の生産過程などを詳細に追えるようにトレーサビリティがある食材を極力使用しています。食べながら「食」のことがもっと好きになるお店です。この章では、ランチやお茶、ディナーなど、どの時間でも大人も子供も楽しむことができるカフェのメニューについて紹介していきます
3-1.ピッツァと野菜メニュー
この店のピッツァは、石臼挽きスペルト小麦の全粒粉100%の贅沢ピッツァ生地を使用しています。口当たりが良いように、かなりクリスピーな生地に仕上げ、軽い食感で頂けるように工夫しています。スペルト小麦は、通常の小麦に比べグルテンが少ない小麦として近年注目されているのです。また、ピザ生地のソースは、通常のトマトソースではなく、柴海農園さんの旬の有機野菜をペーストにして、たっぷりと使用しています。こちらの農園では、年間60品目ほどの野菜を栽培しており、健康に育つための環境を整える一環として、毎年土壌分析をしており、通常の農家の3倍以上の植物性有機物を畑に入れて、微生物豊かな健全な土をつくっています。ですから、野菜がたくさん食べられる、ヒトにも地球にもサスティナブルで優しい美味しいピッツァです。ピッツァのメニューには、有機ビーツとハーブバター、有機ケールとセサミ、有機人参とホワイトチェダー、有機かぼちゃとカシュー、有機カブのピッツァなどが挙げられ、いずれも値段は660円です。
3-2.お肉メニュー
こちらのカフェで出されているお肉は、なるべく動物たちの幸福度(アニマルウェルフェア)や飼育方法に配慮したもの(成長ホルモンを使用しない、飼料はオーガニック中心、ワクチンを投与しない、抗生物質を使用しない、フリーレンジなど)を選んでいます。ストレスがなくナチュラルに育った動物のお肉は少し値が張るかもしれませんが、その分とてもナチュラルで地球にも人にも優しい味がします。お肉メニューには、ナチュラルチキンのリエット自家製コーンブレッド添え(800円)や牛肉と有機赤ワインのミートパイ(850円)、コクウマ・シャリアピンソースのグラスフェッドビーフハンバーグ(1600円)、豚バラ肉のポークシチュー(1000円)、牛すじとかぶのアジアン風スープ(1000円)などが挙げられ、多種多様なお肉料理を楽しむことができます。しかし、毎月第3日曜日は「ミートフリーデー」とされており、この日はディナーでベジタリアン料理を楽しむ日になっています。これは、ポール・マッカートニー氏が提唱したミートフリーマンデーに共感して始めた活動です。週1回菜食にトライすることは、地球環境や資源、動物の保護など、地球にもヒトにも優しい一歩になっていくかもしれないですし、素敵な取り組みだと筆者は思います!
3-3.飲み物メニュー
飲み物メニューも充実しているのもこちらのカフェの特徴です。ワイン(700円)は、赤白共にオーガニックぶどう100%使用のフランス・ラングドックのワインであり、「自然派ワイン」となっております。酸化防止剤無添加やオーガニックというだけでなく、ぶどうを育てる時、ワインを醸造する時、ワインを瓶詰めした後のタンクの洗剤や汚水の処理など、人にも地球にも優しい、持続可能な取り組みをしているワイナリーを中心にセレクトしています。また、カクテル(700円)も自然派となっております。中でも、カクテルに使うシロップにこだわっています。フレンチアルプスに透き通る高品質の”天然水”を使用し、精製砂糖ではなく、サトウキビを使用して作りました。保存料、人口着色料は使用せず、天然由来成分にこだわっています。お酒以外のメニューも当然充実しています。お子様向けのパックの有機オレンジジュース(330円)や、植物園オリジナルのコーヒー豆を使用したコーヒー&ティー(330円)もあります。メニューの幅も、エスプレッソから有機アッサム紅茶や自然栽培ルイボスティーなど各種ご用意されています。
4.おわりに
今回の街角コラムでは「渋谷区ふれあい植物センター」について紹介しました。「日本一小さな植物園」だからこそ、区民に愛されてきたと思いますし、様々なイベントやカフェメニューがあって素敵な場所だと思います!ぜひ皆さんも足を運んでみてください!
その他店舗・オフィス選びの際の注意すべき点については、賃貸オフィスコラムにて掲載しておりますので、下記のリンクから是非ご覧ください。
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