渋谷街角コラム
渋谷の将棋カフェ
1.はじめに
2026年1月10日に羽生善治九段の1600勝を記念したイベントが渋谷で行われます。今回の街角コラムでは、イベント会場となる棋の音道場や、将棋にまつわるエピソードを紹介していきたいと思います!
12.将棋のルール
本題に入る前に将棋のルールについて少し説明させていただきます。将棋は二人で行うボードゲームで、全8種類の駒を使って遊びます。
駒には各々役職があり、そのうちの一つである玉将(王将)という駒を動けなくさせた方が勝ちになります。これを将棋の言葉で「詰み」といいます。
また、玉がどこへ動いても取られてしまうようになることも同じように「詰み」と言います。
将棋では、同じマス目でぶつかった相手の駒を取ることができます。その場合、駒の働きの強弱とは関係なく、後からそのマスに入った方が相手の駒を取るというルールになっています。
取った駒は「持ち駒」と呼び、自分の手持ちの駒にできます。持ち駒は、必要な時に自分の駒として使えます。
この相手の駒を使えるというルールを巡って、戦後すぐの日本で面白いエピソードがあります。
敗戦直後の日本は、GHQにより軍国主義を想起させるような娯楽は著しく制限をかけられていました。
その矛先は将棋にも向けられており、GHQは「将棋の話を聞きたい」という名目で升田幸三という棋士を呼び出しました。
GHQは升田に「チェスと違い、将棋では取った駒を自分の持ち駒として使う。これは捕虜虐待に当たるのではないのか」と言い放ちます。
このような質問が来るだろうと予想していた升田は「チェスでは取った駒を使わないが、これは捕虜虐殺である。将棋は捕虜を官位はもとのまま、能力を尊重して味方として登用する。これこそ真の民主主義である。」と毅然と反論。
さらに「チェスは王様が危なくなると女王様まで楯にして逃げようとする、これはあなた方の民主主義やレディファーストに反する行為ではないか」と追い打ちをかけた結果、将棋は禁止されることを回避することができました。
将棋というのは相手の手を先に考えて備えることがとても重要なゲームですので、このGHQとの対談は升田にとっては赤子の手を捻るより簡単なものだったのかもしれませんね。
3.棋の音
推定千年以上の歴史を誇る日本の将棋は、老若男女問わず遊ばれているボードゲームです。また、近年では藤井聡太氏の大活躍から、自身で将棋を打って楽しむのではなく、名人たちの将棋の対局を見て楽しむ、いわゆる観る将ファンの人口も増加しています。
将棋ファンの人口を増やす目的もこめて、2024年10月1日にオープンした棋の音は、将棋道場とショップに加え、カフェも併設しているのが特徴です。
正面に入ってすぐに見える六畳の和室は、「こもれびの間」です。
こもれびの間は対局室を体験できる空間で、イベントや物販・撮影スペースとして使用されています。また、部屋に飾ってある書は旧将棋会館・道場にも飾ってあった大山康晴十五世名人の書です。
店舗はヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビルの1階に構えており、JR総武線の千駄ヶ谷駅や、都営大江戸線の国立競技場からのアクセスが便利です。
4.コラボ商品
この章では、「棋の音」で販売されているグッズやカフェのメニューについて紹介していきます。
4-1.ヒグチユウコとのコラボレーション
ヒグチユウコ作品とのコラボグッズもこちらでは販売されています。棋士になったボリスや、真剣に将棋を指すニャンコなど、ヒグチ作品お馴染みのキャラクターが描かれた商品や、棋の音のために描き下ろした作品を使用した新アイテムもご用意してあります。商品の内容としては、Tシャツ(白)が6600円(税込)、タオルハンカチ(2種)が各1100円(税込)、サコッシュが8800円(税込)、扇子袋が2200円(税込)などが挙げられます。しかしながらこちらの商品は、棋の音ショップ店頭のみの販売でお一人様2点までの購入制限が設けられています。
4-2.ユナイテッドアローズとのコラボレーション
100周年事業の一つとして、特別限定グッズを制作しました。このコラボでは、日本の伝統文化の継承と革新を重んじるお互いの基本姿勢に共鳴したほか、今後同じビルに拠点を構えるご縁もあったことでコラボが実現しました。日本の伝統文化に「ユナイテッドアローズ」の視点でファッションを取り入れ、将棋ファンのみならず幅広い層の方に日常使いできるアイテムとして愛用いただくことを目指して制作されました。商品の内容としては、バンダナ(3色)が各2420円(税込)、巾着(3色)が各6600円(税込)、Tシャツ(2種)が各6600円(税込)、扇子(3色)が各4950円(税込)などが挙げられます。
4-3.昭和西川とのコラボレーション
「良質な眠り」と「健康」をプロデュースする寝具メーカーの昭和西川株式会社は、2018年に日本将棋連盟と業務提携し、体圧を分散するマットレス素材を使用した対局用座布団の提供をスタートしました。「対局用ムアツ座布団」は、棋士の意見やアイデアを取り入れて開発し、頭脳の格闘技といわれる将棋界で、長時間の対局に挑む棋士をサポートしています。将棋連盟100周年を機に共同開発した「対局用ムアツ座布団」として、すでに22000円(税込)で販売しています。真剣勝負に臨む棋士と同じ座り心地をご自宅で体感できる商品となっております。
4-4.その他のコラボ商品
千駄ヶ谷に工房を構える「NUMBER SUGAR」の無添加で仕上げられたキャラメルもコラボ商品のひとつです。値段は1100円(税込)で、ナンバリングされた12種のキャラメルがランダムに5個入っており、お土産にもおすすめの商品となっております。他には、東京藝術大学美術学部デザイン学科とのコラボ商品で、旧将棋会館・道場で長年使われていた将棋盤をリデザインして新たな将棋グッズが誕生しました。商品の内容としては、将棋盤のマグネット台置きやクリップ、コースターなど日常生活でも使えそうな道具に変化させることに成功させました。
5.カフェのメニュー
この章では棋の音カフェについて紹介していきたいと思います♪
棋の音カフェのフードの目玉は、勝負めしの定番であるカレー。
新宿の老舗メーカーである「新宿中村屋」監修のカレーソースを使用した本格的なカレーで、欧風カレーとキーマカレーのあいがけに、黄身とたっぷりのチーズをトッピングした2種「相掛かり」カレーのほか、「大盤」勝つカレーや新「定跡」カレー、お子様用の甘口ウサギちゃんカレーなどが用意されています。
もう一つの目玉であるブレンドコーヒーは、コーヒーフリークとして知られる佐藤康光九段が監修した康光ブレンドコーヒーがオススメ。タンザニアベースのオールアラビカブレンド、香り高く酸味と苦味のバランスの取れた、ほろ苦くまろやかな味わいが特徴です。
その他にもカプチーノの泡に注目の棋士たちをプリントした棋士カプチーノもオススメ。選べるプリントも毎月変わるのでリピート必至です。
6.終わりに
今回の街角コラムでは渋谷の将棋系ショップ「棋の音」について紹介しました。将棋道場とカフェが併設された変化球なお店ですが、とても魅力にあふれているお店ですので一度足を運ばれてはいかがでしょうか。
その他店舗・オフィス選びの際の注意すべき点については、賃貸オフィスコラムにて掲載しておりますので、下記のリンクから是非ご覧ください。
TFC賃貸事務所.comを運営する株式会社TFCでは、お客様の状況に応じて、最適なプランをご案内しております。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。