新宿街角コラム

新宿高野140年の歴史

1.はじめに

新宿高野が創業から今年で140年を迎えました!
今回の街角コラムでは新宿高野のこれまでのあゆみや、現在の事業展開について紹介していきたいと思います♪

2.4人の男たちが築き上げた新宿高野のあゆみ

この章では新宿高野が創業してから今日に至るまでの歴史について紹介していきます♪

2-1.明治時代
新宿高野が創業したのは明治18年(1885年)。現在の新宿駅ビルあたりに繭仲買・中古道具を本業として、果実類を副業とする商店を創業しました。
この年に生まれた著名人といえば詩人の北原白秋や、戦争映画『パットン大戦車軍団』のモデルになったジョージ・パットンなどが挙げられます。時代を感じさせますね~。
創業当時は繭仲介や中古道具が本業だった新宿高野ですが、1900年に「果実問屋 高野商店」の看板を掲げ果実を本業とする専門店の経営を開始しました。
ちなみに明治時代は果物の一大転換期と言える時代で、リンゴや西洋なし、ブドウやオレンジなどの西洋もしくはアメリカ大陸原産の果物を政府が導入したのも明治に入ってからです。
また、文明開化の時代である明治は鉄道が開通された時期でもあり、それまで輸送に便利な大都市近郊に集中していた果物産地が青山や長野など離れた地域にも形成されるようになった事も、明治時代が果物の一大転換期と言える一つの要因でしょう。

2-2.大正時代
二代目高野吉太郎が襲名したのは大正9年(1920年)。また同年には新宿高野の独自開発製品としてマスクメロンが販売されました。
マスクメロンは温度・湿度を管理した温室内で栽培を行わなければならず、またつる割れ病などの病害にも耐性がないため栽培は非常に難しい果物。
そのうえ一本のつるから一個しか実らせない高級果物を100年以上前に独自で開発した新宿高野の生産力にただただ感心させられます。
翌大正10年(1921年)には現在の本店の場所に移転。新宿高野の代名詞とも言えるフルーツパーラーが設立したのは大正末期の1926年の事でした。

2-3.昭和時代①
昭和に入ると、喫茶店やレストランの経営スタートや本店を鉄筋造に新装したりなどさらに力をつけていった高島屋でしたが、戦火に巻き込まれて全面営業停止に追い込まれてしまいます。
営業が再開されたのは終戦から2年後の昭和22年。株式会社タカノを設立しました。
そして株式会社設立後の昭和27年に新たに製菓室を設け、ケーキ類を製造しました。
終戦後日本国内ではアメリカの影響を強く受け、その中でも食生活への影響は顕著なものでした。製菓室が設けられた要因の一つかもしれないですね。
現在のケーキと言えば生クリームを使ったものが基本ですが、昭和の頃のケーキと言えばバタークリームを使用したものが定番。筆者もバタークリームのケーキは古いドラマや映画でしか見たことがないです(笑)

2-4.昭和時代②平成初期
「もはや戦後ではない」のフレーズが流行した昭和31年に三代目高野吉太郎が襲名。そして昭和34年に新たにレディースファッション業界へ進出。ファッション業界に旋風を巻き起こし、昭和46年にファッション部門をチェーン展開しました。
チェーン展開を始めた1970年頃のファッションと言えば様々なものが上げられますが、その中でもミニスカートやパンタロンがあげられるでしょう。
特にパンタロンの人気ぶりは、当時のアニメやドラマでも伺えられ、テレビアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』に出てくる敵組織・ギャラクターの戦闘員が着用していたズボンもパンタロンデザインのものでした。

最盛期のファッション部門の売り上げは年商300億円を記録し、新宿高野の売り上げの大きな割合を占めていましたが、平成初期のバブル崩壊とともに不調に陥り平成11年に部門をクローズ。
四代目高野吉太郎が襲名した平成17年頃は莫大な借金を抱えていましたが、現在のフルーツ中心の商いに戻し危機を乗り切りました。

3.現在の事業展開

この章では、新宿高野の現在の取り組みについて紹介していきたいと思います♪

3-1.店舗展開・改装・新規出店
新宿高野は既存店舗の改装や新規出店を積極的に展開し、ブランド価値の向上と顧客接点の最適化を図っています。池袋西武店ではリニューアルを実施し、フルーツやオリジナル商品の売り場を刷新しました。
京都高島屋への新規出店では地域限定商品も展開し、地域性に合わせたサービスを強化しました。このように商業施設や百貨店内での立地戦略を見直し、全国規模での店舗網を再構築しています。

3-2.商品開発・魅力訴求
創業140周年を迎えたのを機に、新宿高野では記念商品や季節の果実を使った限定スイーツを開発し、話題性と差別化を強化しています。
宮崎マンゴーを使ったジャムや、シャインマスカットのヴェリーヌなど、素材の品質と果実感を前面に出した商品の開発に取り組みました。
こうした地域限定・期間限定などの戦略も用い、リピーター獲得と新規顧客の関心を同時に狙っています。それにより、伝統と革新を融合した商品開発で、ブランドの魅力を訴求しています。

3-3.SNSマーケティングとデジタル施策
新宿高野はSNSやウェブを活用したデジタル施策に注力し、顧客との接点を拡大しています。
Instagram連動コンテンツや自社サイトでの情報発信を強化し、オンラインショップではケーキやフルーツ商品の通販展開も充実させ、リアルとデジタルを融合したプロモーションにより、ブランド体験の深化を図っています。伝統のあるフルーツブランドとしての強みを活かしつつ、現代の消費者ニーズに応える形で進化を遂げているため、今後もさらなる店舗展開やデジタル施策により、リアルとオンラインの双方における顧客満足度の向上が期待できるでしょう。

3-4.その他の取り組み
本業はフルーツの販売ですが、その他にもサッカーチームのスポンサーもしているのが新宿高野の特徴のひとつです。
支援しているのは「サッカーを通じて感動を創造し、人々の結び目になる」という理念を掲げているクリアソン新宿というチームです。同クラブはJ3昇格に向けてJFL(日本フットボールリーグ)で奮闘しています。
また同クラブはピッチの中の活動だけでなく、2020年には新宿区と包括連携協定を締結し、スポーツ振興の学校と地域の連携や多文化共生、商店街の発展にも貢献してきました。こうした幅広い貢献活動に共鳴し、新宿高野をはじめ多くの企業が強力な支援をしています。

4.おわりに

今回の街角コラムでは新宿高野のこれまでのあゆみや、現在の事業展開について紹介していきました。
100年以上の歴史を持つ新宿高野ですが、伝統を守りつつも様々な新規事業に取り組んでおり、今後どのような発展をしていくのか非常に楽しみですね!
その他店舗・オフィス選びの際の注意すべき点については、賃貸オフィスコラムにて掲載しておりますので、下記のリンクから是非ご覧ください。
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