新宿街角コラム
新宿とゴジラ
1.はじめに
新宿区はゴジラとのふるさと納税コラボ企画を9月1日から公開しました。区の地場産業を活かしたオリジナル返礼品が多数展開されます。
今回の街角コラムではコラボの概要や新宿区の地場産業、そしてゴジラについて紹介していきたいと思います♪
2.新宿区の地場産業
新宿区では、昭和52年に「印刷・製本業」と「染色業」を地場産業と位置づけて支援しています。この章では、この二大地場産業について詳しく説明していきたいと思います♪
2-1染色業
新宿区の二大地場産業の一つは染色業です。
着物の製作には欠かせない染色の工房。江戸時代、神田川流域の神田から隅田川周辺の浅草に染屋の集散地として広がっていました。
また越後屋などに代表される大呉服店が日本橋界隈に点在し、そこで生み出された流行はすぐに神田の染屋に注文されていました。
しかし時代が変わり明治に入ると都市化が進行し、工程に欠かせない川の水が汚染されてしまったこと、さらに関東大震災による被害でいくつもの工房が川を遡り、現在の新宿区内にあたる神田川や妙正寺川沿いに新天地を求めていくことになったのです。
そして昭和30年ごろには着物生産を支えるエリアとして、新宿の名声は揺るぎないものとなりました。現在でも多くの工房が伝統を引き継いで活動しています。
2-2印刷・製本
もう一つの地場産業は印刷・製本業です。
新宿は明治時代から続く出版・印刷関連業を中心とした街として知られております。
特に印刷業が集積した理由として、明治19年に秀英舎が市谷加賀町に工場を建設したことや、新宿駅・山手線の開設、中央線の併設などの影響を受け、その結果京の市域が西に広がり、労働力の確保が容易になったことがあげられます。
また大手出版社も移転してきたことから中小の印刷工場も新宿区に集まるようになりました。その範囲は神田川の南に広がる地域に及び、約800の事業所が集まる一大産業となりました。
これらの事業所は現在、新宿区の製造業の約8割、製品出荷額の約9割を占めており、新宿区はまさに情報・文化の発信基地となっております。

3.ゴジラ
この章ではふるさと納税とのコラボ相手、ゴジラについて紹介していきたいと思います♪
3-1.ゴジラとは?
ゴジラは1954年に公開された映画『ゴジラ』に初登場して以降、70年以上に渡って世界中の人々に愛されている怪獣の総称です。
『ゴジラ』に登場した初代ゴジラは身長50メートルで体重2万トン。人類による度重なる水爆実験の影響で太古の眠りから醒まされ、日本近海で貨物船漁船を次々と沈めた後、大戸島に上陸。その後都市部へも上陸。背びれを光らせて口から吐き出す放射能熱線で東京を壊滅させます。
しかし悲劇の天才科学者・芹沢博士が開発したオキシジェン・デストロイヤーという水中の酸素を破壊してあらゆる生命体を窒息死させる秘密兵器により倒されてしまいました。
3-2.初代以降続々登場したゴジラたち
ゴジラの死後、志村喬演じる山根博士は「あのゴジラが最後の一匹とは思えない。もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまたどこかへ現れてくるかもしれない」と呟いて映画『ゴジラ』は幕を閉じます。
この山根博士の指摘は的中し、以後70年以上に渡って北極海(第3作『キングコング対ゴジラ』)やレッチ島(第7作『ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘』)など様々な場所から現れ、挙句の果てにはゴジラの息子のミニラまでも誕生しましたが、出てきた全てのゴジラが人類の敵ではありません。
3-3.悪役だけじゃない!正義の味方のゴジラ
『ウルトラマン』『マグマ大使』に代表されるような正義のヒーローが出てくる特撮テレビドラマの影響を受けてか、1960年代後半から1970年代にかけて公開された作品のゴジラは人類の味方につくものも多くいます。
1971年に公開された映画『ゴジラ対へドラ』では公害により急成長を遂げた宇宙生物ヘドラを撃退し、ヘドラがここまで育った原因を生み出した人間たちにガンを飛ばして去っていきます。
また1973年に公開された『ゴジラ対メガロ』では人類に復讐を誓うシートピア海底王国が送り出した怪獣メガロとガイガンの猛攻を受けて、ピンチに陥っていた正義のロボット・ジェットジャガーに助太刀する形で登場しており主題歌の「ゴジラとジェットジャガーでパンチ!パンチ!パンチ!」という名曲まで誕生しました。
同年には特撮テレビドラマ『流星人間ゾーン』にも登場しており、本作の正義の味方ゾーンファミリーの助っ人として悪の宇宙人ガロガが送り出す恐獣(本作に出てくる怪獣の総称)と勇敢に戦いました。
3-4.新宿観光特使ゴジラ
ある時は正義の味方、ある時は悪魔の手先として君臨してきたゴジラ。実はゴジラには新宿観光特使というもう一つの顔もあるのです。
新宿区は2015年にゴジラに特別住民票を交付するとともに、国際観光都市・新宿の魅力を国内外に発信するため、ゴジラを新宿観光特使に任命しました。
それに関連して、新宿東宝ビルに建造されたゴジラヘッドは現在では歌舞伎町のシンボルの一つとなっており、世界中から来る観光客を見下ろしています。また、今回のコラムで紹介するふるさと納税とのコラボも、ゴジラが観光特使だったからこそ実現したものです。

4.返礼品の概要
ここからは、ふるさと納税の返礼品について紹介していきたいと思います♪
4-1.染色・印刷
新宿区の二大地場産業である染色・印刷を活かした返礼品として、扇子やてぬぐい、着物やTシャツなどがコラボされています。
寄付総額100万円で手に入れることが出来る着物(反物)の表地は高級な反物を江戸小紋(江戸時代に武士が礼装に採用したことから誕生した小紋柄)の技術で染色した伝統工芸士の逸品です。模様には小さくゴジラの全身像が書かれており、小粋なものになっております。
寄付総額1万7千円で手に入れることが出来る扇子は、オレンジ、グリーン、パープルの全部で三種類。扇面いっぱいにゴジラのイラストが散りばめられており、中々おしゃれです。
印刷業を活かした返礼品だとジャバラノートがオススメ。
レーザーで精密に加工した木素材の表紙に、ゴジラの他にもライバル怪獣のモスラやキングギドラのアートが詰め込まれたジャバラ式ノートでスタンプ帳などに最適。
厚手の奉書紙を使用して書き心地にもこだわっており、尚且つ重さが約180gと軽量で持ち運びやすい軽さになっています。
4-2.その他フード品
地場産業を活かした返礼品の他にも海苔やミルフィーユ、コーヒーや麻辣湯などの食べ物の返礼品も多数用意されています。
フローズンミルフィーユは冷凍でも美味しいミルフィーユというこれまでの常識を打ち破った返礼品。
クリームにはふんだんにマダガスカル産のバニラビーンズを使用し、北海道産生乳をオリジナルにブレンドすることでコクやすっきりとした味わいを実現しました。
フローズンミルフィーユはベリー、ピスタチオ、モンブランの全部で三種類。
おまけにキーホルダーにもなるかわいいゴジラのアクリルスタンドがついてきます。
麻辣湯はゼロ辛から激辛までの全部で7種類。
パッケージには辛さによって異なる怪獣がデザインされており、一番辛い激辛にはバーニングゴジラが登場しており、イメージにピッタリです。
辛さのあまり放射能熱線を吐いてしまうかもしれませんが、近所迷惑を考えてミニラの放射能リング程度に抑えておきましょう。

5.おわりに
今回の街角コラムでは新宿区のふるさと納税とゴジラのコラボについて紹介していきました。
実はこのコラボは去年に次いで二回目のコラボでした。来年はどのような返礼品が出てくるかとても楽しみですね。
その他店舗・オフィス選びの際の注意すべき点については、賃貸オフィスコラムにて掲載しておりますので、下記のリンクから是非ご覧ください。
TFC賃貸事務所.comを運営する株式会社TFCでは、お客様の状況に応じて、最適なプランをご案内しております。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。