千代田街角コラム

神田明神「納涼祭り」

1.はじめに

神田明神では毎年夏に納涼祭りが開催されています。
今年は8月7日から8月9日にかけて開催されることが決まりました。
今回の街角コラムでは神田明神の歴史や納涼祭りの概要について紹介していきます。

2.神田明神

神田明神(正式名称:神田神社)は、天平2年(730年)に出雲氏族の真神田臣によって、武蔵国豊島郡芝崎村(現在の東京都千代田区大手町・将門塚周辺)に創建された、約1,300年の歴史を誇る神社です。
神田明神といえば、ドラマ『VIVANT』で主人公の乃木憂助が度々参拝するシーンが印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
長い歴史を受け継ぎながらも、現代の文化や人々の暮らしと深く結びついていることも、神田明神の大きな魅力の一つです。
本章では、神田明神の歴史や御祭神・現代で行われている文化事業について紹介していきます。
各年代で起こった出来事
慶長5年(1600年)、天下分け目の戦いとして知られる関ヶ原の戦いが起こると、徳川家康公は合戦に臨む際、神田明神で戦勝祈願を行いました。
その後、家康公が見事勝利を収めたことから、神田祭は縁起の良い祭礼として、絶やすことなく執り行うよう命じられました。
元和2年(1616年)には、徳川幕府によって現在の場所へ遷座され、社殿が造営されました。
以降、江戸時代を通じて「江戸総鎮守」として、幕府をはじめ江戸の庶民に至るまで、広く崇敬を集めました。 明治時代に入ると、社名を「神田神社」に改称し、東京の守護神として「東京府社」に定められました。
明治7年(1874年)には、東京に皇居を定めた明治天皇が神田明神を参拝し、御幣物を奉納されました。
大正12年(1923年)には、関東大震災によって江戸時代後期を代表する社殿が焼失しました。
しかし、氏子や崇敬者をはじめとする人々によって早くから復興が計画され、昭和9年(1934年)には、当時としては画期的だった鉄骨鉄筋コンクリート造の社殿が再建されました。
昭和10年代後半から日本は第二次世界大戦へと突入し、東京は大空襲によって大きな被害を受けました。
神田明神の境内でも多くの建造物が焼失しましたが、耐火構造であった社殿はわずかな損傷にとどまり、戦災を耐え抜きました。
戦後になると、結婚式場や明神会館など、境内の建造物が次々と再建されていきました。
そして昭和51年(1976年)には隨神門が再建され、神田明神は江戸時代にも負けない神社としての姿を取り戻しました。
神田明神を長年支えてきた3つの御祭神
神田明神には、一之宮・二之宮・三之宮として、それぞれ異なる御神徳を持つ三柱の御祭神が祀られています。
ここでは、神田明神を長年にわたって支えてきた三柱の御祭神について紹介します。
一之宮「大己貴命(おおなむちのみこと)」 大己貴命は、一般に「大国主命(おおくにぬしのみこと)」としても知られる神様で、縁結びの神様として広く信仰されています。
天平2年(730年)に神田明神に御鎮座されました。
国土開発や殖産、医療などに大きな力を発揮した神様とされ、国土経営、夫婦和合、縁結びの神様として崇敬されています。
二之宮「少彦名命(すくなひこなのみこと)」 少彦名命は、高皇産霊神(たかみむすひのかみ)の御子とされ、大己貴命とともに日本の国づくりを行った神様として知られています。
医療や健康、酒造、農業などとも深い関わりがあり、神田明神では商売繁盛、医療健康、開運招福の神様として崇敬されています。
三之宮「平将門命(たいらのまさかどのみこと)」 平将門命は、平安時代に関東を治めた武将・平将門公を神格化した神様です。
関東の政治改革を進め、民衆のために尽力した人物として知られています。
神田明神では、強い生命力や勇気を持つ神様として信仰され、現在では除災厄除の神様として多くの人々から崇敬されています。
このように、神田明神では三柱の御祭神がそれぞれ異なる御神徳を持ち、縁結び、商売繁盛、健康、開運、厄除けなど、さまざまな面から人々の暮らしを支えています。
神田明神の文化事業
長い歴史を持つ神田明神ですが、伝統を守るだけではなく、現代の人々が神社や神道の文化に触れられるさまざまな文化事業も行っています。
今回は、その中から一般の方も参加できる2つの企画をご紹介します。
「夢叶参拝」
「夢叶参拝」は、神様のもとで自分自身を見つめ直し、夢や希望に向けた一歩を踏み出すことを目的とした体験型の企画です。
自分発見の講座や神社・神道についての講話を通して、普段はなかなか知ることのできない神社や神道の考え方について学ぶことができます。
さらに、特別昇殿参拝を通して心身を清める機会が設けられているほか、お守りの授与や紙絵馬の奉納など、実際に体験できる内容も用意されています。
自分自身の成長を目指したい方はもちろん、周囲との人間関係をより良くしたい方にもおすすめの企画です。
「あかり15歳記念展 神田明神と神のうま」 神田明神の境内には、御神馬(ごしんめ)として「あかりちゃん」という馬が暮らしており、神田明神の「看板娘」として親しまれています。
その「あかりちゃん」が15歳を迎えることを記念して開催されるのが、「あかり15歳記念展 神田明神と神のうま」です。
本展では、神社における御神馬とはどのような存在なのかを学べるほか、古くから現在に至るまでの「馬」と神社との関わりについても知ることができます。
普段何気なく目にしている「あかりちゃん」をきっかけに、神社文化や日本における馬の歴史に触れられる、神田明神ならではの企画となっています。
このように神田明神では、参拝だけでなく、講座や展示、体験を通して神社や日本文化を身近に感じられる機会が設けられています。
約1,300年の歴史を持つ伝統を大切にしながら、現代の人々にもその魅力を伝えていく姿勢こそ、神田明神が長きにわたって多くの人々に親しまれている理由の一つなのかもしれません。
千代田区を訪れた際には、ぜひ神田明神へ足を運び、歴史ある境内を散策しながら、現在にも受け継がれている神田明神の文化に触れてみてはいかがでしょうか。

3.納涼祭り

この章では神田明神の納涼祭りについて紹介していきたいと思います。
神田明神の納涼祭りは2016年から始まったイベントで、昔ながらの盆踊りや屋台を中心に展開する夏祭りとしてスタートしましたが、コンテンツ産業の集積地区である秋葉原の街との連動にも力を入れて、アニソン盆踊りや境内の催しもの、人気アーティストのライブイベントなども開催されています。
その中でも今回はアニソン盆踊りについて詳しく語っていきましょう。
今年のアニソン盆踊りは8月7日に開催され、『ラブライブ!スーパースター!!』で葉月恋ちゃんを担当した青山なぎささんを始めとした豪華なゲストが出演したそうです。
公式ホームページには、アニソン盆踊りで使用された楽曲が紹介されていますので、こちらもかいつまんで紹介していきます。
①ドラえもん音頭
一曲目として採用されたのは、『ドラえもん』より「ドラえもん音頭」。
現行の水田わさびさんが歌っている「踊れ・どれ・ドラ・ドラえもん音頭」ではなく、三代目ドラえもんの大山のぶ代さんが歌っている本曲を採用していると言うのがニクいですね。
『ドラえもん』の原作者である藤子・F・不二雄さんの作品では、この曲の他にも『パーマン』の「パーマン音頭」も今回のアニソン盆踊りで踊られたそうなのですが、何と『オバケのQ太郎』の「オバQ音頭」は採用されていないとのこと。
「オバQ音頭」と言えば1965年に発表されたアニソン盆踊りのパイオニアであり、レコードの売り上げも歴代でダントツの1位のはずである伝説の一曲。
アニソン盆踊りを謳っておきながら、この曲を流さないというのは悲しき時代の流れなのでしょうか。
しかし「オバQ音頭」は紛うことなき名曲ですから、来年こそ採用されてほしいですね。

②サンシャインぴっかぴか音頭
二曲目に採用されたのは、テレビアニメ『ラブライブ!』シリーズ第二作目の『ラブライブ!サンシャイン!!』より「サンシャインぴっかぴか音頭」。
もっともこの歌は前述の「ドラえもん音頭」のようにテレビ本編で流れたものではありません。
これは本作のストーリーが高校二年生の高海千歌ちゃん達がスクールアイドルグループAqours(アクア)として高みを目指すもので、アイドルの担当声優たちが実際にアイドル声優として活動しているからであり、この「サンシャインぴっかぴか音頭」もライブ等で使用されたことがあります。
この曲は作品の舞台となった静岡県沼津市の見どころをAqoursのみんなが元気に歌う楽しい歌ですが、何といっても見どころ(聴きどころ)は小原鞠莉役である鈴木愛奈さんの歌声でしょう。
特技の一つに民謡をあげている彼女の美声はこの曲にピッタリとマッチしています。
ちなみに初代『ラブライブ!』の重要な聖地に神田明神があるのですが、今年のアニソン盆踊りでは採用されなかった模様。来年に期待ですね。

4.おわりに

今回は神田明神について紹介してきました。神田明神は、長い歴史の中で多くの人に親しまれ、千代田の商売繁盛や人々の健康を守ってきました。また、神田明神が主催している文化事業や千代田区が主催している一般向けのイベントなども展開されています。自分に自信をつけたい方や、新しい環境に挑戦しようとしている方にとっても、こうした取り組みは新たな一歩を踏み出す良い機会になるのではないでしょうか。ぜひ千代田区を訪れた際には神田明神に立ち寄り、長い歴史と現代に受け継がれている文化に触れてみてはいかがでしょうか。
その他店舗・オフィス選びの際の注意すべき点については、賃貸オフィスコラムにて掲載しておりますので、下記のリンクから是非ご覧ください。

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